陶芸徒然帳〜雑記2010年7月茶盌の事 7-2010/07/25 他に長次郎の盌には 新組七種(新選七種)と呼ばれる茶盌があります。 それは幕末頃の茶人金森得水(表千家十代吸江斎の門人)が 当時の数奇者と相談して選定しました。 その七盌は 閑居(かんきょ) 黒茶盌 外七種の中にある閑居と同一のものです。 ムキグリ 黒茶盌 茶盌の腰から上が上から見ると四角形となっています。 いわゆる四方茶盌です。 銘は原叟宗左(げんそうそうさ 表千家六代 覚々斎)に よるものです。 針屋(はりや) 黒茶盌 浅い、いわゆる馬盥(ばだらい)茶盌。 利休所持であったと伝えられています。 銘は元伯宗旦(げんぱくそうたん 表千家三代)に よるものです。 茶盌の事 6-2010/07/22 小黒(こぐろ) 黒茶盌 利休七種の内の大黒に対する銘 一文字(いちもんじ) 赤茶盌 茶盌に利休の一文字の判があることに由来すると いわれています。 太郎坊(たろうぼう) 赤茶盌 利休が愛宕山の太郎坊に依頼され長次郎に作らせて 贈ったから言われています。 聖(ひじり) 赤茶盌 茶碗#の姿が笈(おい)に似ているところからの銘と 言われています。 笈とは、行脚僧や修験者が 仏具、衣服、食器などを入れて背負う箱の事です。 「高野聖」という言葉から連想された銘と いわれています。 横雲(よこぐも) 赤茶盌 窯変による景色より、利休がこのように銘を付けたと いわれています。 セミの脱皮-2010/07/15 夜中、きゅうりの支柱で アブラ蝉の幼虫がカラから抜け出していました。 まだ羽が白っぽいです。 真夏になると、 蝉の声がうるさいほど聞かれるのですが、 梅雨も明けていない頃から 気の早い蝉は土から這い出しているのです。 いよいよ夏だなと思いました。 茶盌の事 5-2010/07/07 利休七種と呼ばれる七盌の外に、 利休外七種(長次郎外七種)と呼ばれる七盌があります。 利休七種の外に選ばれた七盌という意味です。 その七盌とは雁取、閑居、小黒、一文字、大郎坊、聖、横雲です。 それぞれの由来など述べてみたいと思います。 雁取(がんとり)黒茶盌 利休がこの茶盌を七哲の一人、芝山監物に贈ったところ、 返礼として雁を届けてきました。 「思ひきや大鷹よりも上なれや焼き茶盌めが雁取らんには」 という狂歌を詠んで礼状を出したといわれています。 この歌に因んで銘が付けられたと言われています。 閑居(かんきょ)黒茶盌 銘の由来は判然としません。 利休から元伯、庸軒さらに柳玄に伝わりましたが、 現在では所在不明となっています。 少し三角なりの茶盌と古書に見られます。 |
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