陶芸徒然帳〜雑記2010年5月東京のイベントその後 11-2010/05/31 作行き、焼き上がり、 それぞれ個性がしっかりと生きた作品に 仕上がりました。 今回の窯は総じて、良好な焼き上がりでした。 ただ一盌だけ窯内のアクシデントで 傷が出来てしまいました。 再度釉薬をかけて焼き直したのですが、 痕跡が残ってしまい、 その部分に金繕いを施しました。 独立してもう 何百回となく窯たきはしてきましたが、 いまだに予期せぬアクシデントに 出くわすことがあります。 そんなアクシデントが 思いもよらないよい結果を生むこともあります。 窯たきは一つの作品を生み出す 最後の作業であり、 最もワクワクする作業です。 東京のイベントその後 10-2010/05/30 窯から引き出された時点では 赤い火の色を呈していた茶盌が 冷めるにしたがって本来の色を表してきます。 赤茶盌の場合、 一窯に7〜8盌入れることが出来るのですが、 そのすべてが決して良く焼き上がるものではありません。 今回の結果が次回の窯たきへの教示となります。 東京のイベントその後 9-2010/05/28 タイミングを見計らって 長いハサミで茶盌を窯から引き出します。 最後の正念場とも言える工程です。 東京のイベントその後 8-2010/05/26 本焼き窯の中で、温度が上るにつれて釉薬が溶け、 ガラス質の光沢が出てきます。 そしてこのとき、強い炎や煙にさらされることによって 釉薬が泡立ったり、炭素が沈着して、 茶盌に景色が出ます。 東京のイベントその後 7-2010/05/25 釉薬掛けを行います。 この事典では不透明な白い釉薬ですが、 本焼きを行うと透明なガラス質になります。 東京のイベントその後 6-2010/05/23 約8時間掛けて素焼きを終えると、 黄色かった黄土は美しい赤色に変化しています。 温度が低すぎると本焼き後、黄土がめくれてしまうことがあり、 高すぎると、赤色が黒ずんでしまいます。 東京のイベントその後 5-2010/05/21 素焼きの為の窯詰めです。 この段階では釉薬は掛かっていませんので、 重ねて窯詰めされています。 私の場合灯油窯を用いています。 バーナーに近い場所と遠い場所で温度差が生じますので、 赤楽茶盌黒楽茶盌花入れ、水指など、 その土の性質や大きさに適した場所に窯詰めします。 東京のイベントその後 4-2010/05/20 器の下半分も三度塗り重ねました。 後は充分乾燥します。 東京のイベントその後 3-2010/05/18 茶盌の高台脇には 落款(印)あるいは釘彫りの銘がありますので、 黄土で埋まってしまわないように注意します。 東京のイベントその後 2-2010/05/16 茶盌の上半分が三度塗りあがった状態です。 私の場合楽茶盌はすべて総釉に仕上げるため、 引き続いて下半分も黄土を塗ります。 東京のイベントその後 1-2010/05/15 作品は赤茶盌に仕上げるために 器表に黄土を塗ります。 一度塗って 表面の黄土が手に付かない程度まで乾かし、 さらに塗り重ねます。 焼きあがった時に筆ムラが出ないよう 三度塗り重ねます。 乾きすぎたものに黄土を塗ると 水分を含んだとたん器に割れが生じます。 又水分を多く含みすぎると 器が崩れてしまうことがあります。 うぐいすかぐら-2010/05/09 ちょっと変わった名の花ですが、 「うぐいす隠れ」が訛ったものと言われています。 ちょうど花が咲く頃、 この植物の小枝の間にうぐいすが見え隠れしたのが 語源といわれています。 実際にはうぐいすの姿を目にすることは極めてまれです。 おそらくメジロをうぐいすと見間違えたのでしょう。 この植物は、山でも群生することが無く、 直径1cmほどの小さな花を見つけると嬉しくなります。 あけびの花-2010/05/05 あけびの実は 最近栽培種のものが果実店にも 並んでいることもありますが、 その花を見る機会はなかなか無いと思います。 上の写真は五ツ葉あけびの花です。 左に移っている少し大きな花が雄花です。 下の写真は三つ葉あけびの花です。 目立たない、えんじ色の 小豆粒ほどの大きさの花です。 篭などあけび細工に用いられるのは 三つ葉あけびのつるです。 |
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